日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
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症例
Pleomorphic rhabdomyosaroma diagnosed by fine needle aspiration cytology using the cell-transfer technique
Yasuyuki KITAGAWANobuhito FUJIIHironori KATAYAMAHiroaki ISOBEYumi YANAGIDAHiromi IWASEShotaro MAEDAHiromoto ITO
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2008 年 47 巻 3 号 p. 216-219

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抄録

背景 : 多形型横紋筋肉腫は成人にみられる稀な軟部肉腫の一つであり細胞像の報告は少ない. 穿刺吸引細胞診にて推定診断が可能であった症例を経験したので報告する.
症例 : 84 歳, 女性. 約半年前から左前腕の腫脹を自覚していた. 前腕尺側を中心に約 18 cm 長の腫瘤を認めた. MRI では尺骨から皮下に及ぶ腫瘤を認め, T1 および T2 強調画像で多彩な信号を示し内部の出血性変化も疑われた. 穿刺吸引細胞診では著明な異型性, 大小不同を認め, 特徴的な出目金様細胞を多数認めたことから多形型横紋筋肉腫を疑った. さらに, 細胞転写法後に免疫細胞染色を施行したところミオグロビンに陽性を示し, 多形型横紋筋肉腫と推定診断した. 生検で組織学的に多形型横紋筋肉腫であることを確認した. 腫瘍は前腕を広範囲に浸潤していたため上腕にて切断した.
結論 : 今回の症例から, 多形型横紋筋肉腫は特徴的な細胞像を示し, さらに細胞転写法を用いた免疫細胞化学が有用であることが示唆された.

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© 2008 The Japanese Society of Clinical Cytology
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