日本臨床細胞学会雑誌
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原著
胆汁細胞診の採取・判定方法に関する研究 (第 1 報)
—貯留胆汁細胞診の細胞判定基準—
広岡 保明中泉 明彦岡 輝明内藤 嘉紀有坂 好史南口 早智子羽場 礼次竹中 明美古旗 淳増田 大介
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2010 年 49 巻 1 号 p. 7-14

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抄録
目的 : 貯留胆汁細胞診の正診率の向上を目的に, 多施設共同研究にて細胞判定基準を作成した.
方法 : 胆膵病変から得られた貯留胆汁細胞診標本上の任意の 38 の細胞集塊を対象に, 細胞判定時に重視した所見を抽出してその意義を検討し, 癌細胞の判定に寄与しうる所見を精選して判定基準を作成した.
成績 : 判定基準を以下のように定めた.
A の 3 項目あるいは B の 3 項目を満たした細胞を腺癌細胞と判定することができる. C および D は参考所見として重視される.
A. 細胞集塊の判定基準
 1. 不規則な重積性
 2. 核の配列不整
 3. 集塊辺縁の凹凸不整
B. 個々の細胞の判定基準
 1. 核の腫大
 2. 核形不整
 3. クロマチンの異常
C. その他の重視される所見
 1. 壊死背景
 2. 多彩な細胞集塊 (単個∼集塊) の出現
D. 注意すべき点
 1. 1 ヵ所の異常のみを取り上げないこと
 2. 核内構造の判定 : 長時間放置などによる細胞形態変化があっても, 核内構造がみえれば判定することは可能
 3. 良性細胞集塊の参考所見 : (1)核間距離均等, (2)集塊辺縁の周囲に細胞質がみられる
結論 : 本判定基準を貯留胆汁細胞診の判定に利用することで, 正診率の向上が期待された.
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© 2010 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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