日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
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特集 <乳腺画像診断の進歩が細胞診に与えるインパクト>
画像診断の進歩と乳腺細胞診・針生検
—本邦での MRI ガイド下針生検の展望—
山城 典恵戸崎 光宏星 和栄
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ジャーナル 認証あり

2010 年 49 巻 2 号 p. 129-133

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抄録

目的 : 本邦での MRI ガイド下生検の必要性や病理学的特徴を解説する.
対象および方法 : 2007 年 5 月∼2008 年 5 月に MRI ガイド下吸引式生検 (MRI-guided VAB) を施行した 40 例. 病変はいずれもマンモグラフィおよび超音波では描出不可能であった. 薬事承認されている生検用デバイスおよび 11 G 穿刺針 (マンモトーム® ; ジョンソン&ジョンソン) を用い, 1.5T MRI にて MRI-guided VAB を施行した. 当院での倫理委員会の承認を得ており, 全例で書面にて患者からのインフォームドコンセントを得た.
成績 : 乳癌の頻度は 33% (13/40) であり, そのうち 85% (11/13) が非浸潤癌であった. 生検時に異型乳管過形成であった 1 例は, 外科的生検にて非浸潤性乳管癌と診断された. 非浸潤癌から浸潤癌への upgrade は認めなかった. 最終病理組織診断は, 非浸潤性乳管癌が 10 例, 非浸潤性小葉癌と非浸潤性乳管癌の混合型が 1 例, 浸潤性乳管癌が 2 例であった.
結論 : MRI-guided VAB は本邦でも有用性の高い手技と考えられ, その病理学的特徴を認識することは, MRI-guided VAB の病理診断時に重要と考えられた.

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© 2010 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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