日本臨床細胞学会雑誌
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原著
日母分類とベセスダシステム 2001 の比較検討
—日母分類クラス III a と ASC-US—
錦見 恭子立花 美津子鈴木 博三橋 涼子井浦 宏楯 真一大見 健二岩崎 秀昭河西 十九三
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2010 年 49 巻 3 号 p. 165-170

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抄録
目的 : 日母分類にてクラス III a と判定された標本を用いて, 日母分類とベセスダシステム 2001 の比較検討を行った.
方法 : 扁平上皮系の異常にて日母分類クラス III a と判定された 120 例の細胞標本を, ベセスダシステム 2001 の基準に従って評価を行った. 細胞学的特徴, 組織診結果について検討した.
成績 : 対象 120 例のうち適正標本は 117 例で NILM が 28 例, ASC-US が 28 例, ASC-H が 2 例, LSIL が 47 例, HSIL が 12 例であった. 日母分類クラス III a の細胞学的特徴は核腫大とクロマチン増量の頻度が高く, CIN2 以上を有意に検出する所見は核腫大であった.
結論 : 日母分類クラス III a は, ベセスダシステム 2001 にて評価すると幅広い推定病変を含んでいることが明らかになった. 表層から中層細胞の異常を認める細胞標本において, 核腫大所見は CIN2 以上の検出に有用である可能性が示唆された.
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© 2010 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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