日本臨床細胞学会雑誌
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原著
子宮内膜細胞診に癌細胞が出現した卵巣癌症例の解析
圦 貴司木下 勇一螺良 愛郎
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2013 年 52 巻 2 号 p. 96-100

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抄録

目的 : 子宮内膜細胞診に出現する卵巣癌細胞の形態学的特徴を同定し, 内膜癌由来細胞との鑑別を明確にする.
方法 : 術前の内膜細胞診標本に表層上皮性卵巣癌細胞が出現した 9 例について, 細胞像を漿液性・類内膜・明細胞腺癌の組織型別に 5 例の子宮内膜を原発とした癌症例と比較した.
成績 : 内膜細胞診に出現する卵巣癌細胞は, きれいな背景に正常の内膜細胞とともに出現し, 組織型を問わず小型の球状集塊を形成するものが多い. 卵巣癌の最大集塊径および集塊面積は, 子宮内膜原発癌症例と比較して有意に小さかった.
結論 : 内膜細胞診に出現する卵巣癌細胞集塊は子宮内膜癌と比較し, 有意に小さい.

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© 2013 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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