日本臨床細胞学会雑誌
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原著
超音波気管支鏡ガイド下針生検 (EBUS-TBNA) における細胞診
—肺門・縦隔リンパ節転移の診断意義—
丸 喜明酒井 えり有田 茂実小高 亜紀子中山 茂平田 哲士板倉 明司池部 大荒木 章伸伊丹 真紀子
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2013 年 52 巻 4 号 p. 295-303

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抄録
目的 : 近年, 超音波気管支鏡ガイド下針生検 (EBUS-TBNA) が肺門・縦隔リンパ節転移の評価を行う診断法として普及してきている. EBUS-TBNA による細胞診の役割とその手技中に迅速報告を行う有用性を考察した.
方法 : 千葉県がんセンターで 2011 年 3 月∼2011 年 10 月に肺門・縦隔リンパ節に EBUS-TBNA が施行された 151 例, 穿刺されたリンパ節 400 個を対象とした. EBUS-TBNA による細胞診と同時に採取された組織診の結果を比較し, さらに細胞診の迅速報告と最終報告が不一致であった症例において, その原因を検討した.
成績 : 検体適正率は, 細胞診 87.8%, 組織診 85.0%であった. 細胞診と組織診の一致率は, 組織診悪性 93.1%, 良性 96.9%, 全体では 95.3%であった. 細胞診の迅速報告は 129 件行われ, 良悪性は最終報告と 90.7% (117/129) が一致した. 不一致 12 件の迅速標本は, 壊死主体 25.0% (3/12), 異型細胞ごく少数 16.7% (2/12), 異型細胞なし 58.3% (7/12) であった.
結論 : EBUS-TBNA による細胞診が, 肺門・縦隔リンパ節転移の有無を評価するうえで重要な役割を担うことや迅速報告の高い有用性が示唆された.
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© 2013 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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