日本臨床細胞学会雑誌
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症例
子宮体部原発扁平上皮癌の 1 例
片倉 真輝帆添田 周田崎 和洋古川 茂宜渡辺 尚文西山 浩森村 豊藤森 敬也
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2013 年 52 巻 6 号 p. 568-572

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抄録
背景 : 子宮体部原発の扁平上皮癌はまれで, 進行癌で診断されることが多い. 今回, 子宮内膜細胞診で扁平上皮由来の異型細胞が継続し, 子宮体部原発扁平上皮癌の診断にいたった症例を経験したので報告する.
症例 : 72 歳, 女性. 帯下の増加を主訴に来院. 子宮頸部細胞診, 子宮内膜細胞診で軽度の扁平上皮由来異型細胞を認めた. 子宮頸部組織診では明らかな異常を認めず, 頸管内の掻爬で軽度異形成と診断された. 画像所見上も異常を認めず, 定期的に経過観察をされていたが, 扁平上皮由来の異型が高度になったため円錐切除術を施行された. 円錐切除標本には異型を認めず, 内膜細胞診に扁平上皮由来の異型細胞が継続して出現していたため, 子宮摘出術を施行された. 既存子宮内膜の桑実様扁平上皮化生領域と連続する扁平上皮癌を認めた.
結論 : 子宮内膜細胞診で扁平上皮由来の異型細胞を認めた場合, 子宮体部由来の扁平上皮癌も考慮することが必要である.
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© 2013 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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