日本臨床細胞学会雑誌
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原著
LSIL に ASC-H が混在する評価困難症例に関する検討
梅澤 敬芦川 智美堀口 絢奈土屋 幸子野村 浩一山田 恭輔岡本 愛光落合 和徳沢辺 元司池上 雅博
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2014 年 53 巻 2 号 p. 99-103

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抄録
目的 : LSIL に ASC-H が混在し, 組織診で CIN2∼3 と診断される症例が散見されるようになった. そのような LSIL と ASC-H が重複する症例を組織診断と比較することを目的とした.
方法 : 2009 年 5 月∼2010 年 12 月の期間を対象とした. LSIL と評価された過去の子宮頸部細胞診標本 444 例を再鏡検し, ベセスダシステムに準じて再評価した. LSIL と ASC-H が混在する症例は, LSIL cannot exclude HSIL (LSIL-H) とした. 標本はサイトブラシにより直接塗抹法で作製されたものである.
成績 : LSIL 444 例中 62 例 (14.0%) が LSIL 以外に再評価された. 内訳は, NILM 6 例 (1.4%), ASC-US 3 例 (0.7%), ASC-H 1 例 (0.2%), LSIL-H 31 例 (7.0%), HSIL 21 例 (4.7%), であった. LSIL-H の生検組織診断は, Benign (1 例 : 5.6%), CIN1 (2 例 : 11.1%), CIN2 (14 例 : 77.8%), CIN3 (1 例 : 5.6%) であった.
結論 : LSIL と ASC-H が重複する症例は, CIN2∼3 の可能性が高いため, 生検組織診を行うことが重要である.
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© 2014 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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