日本臨床細胞学会雑誌
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総説
甲状腺細胞診報告様式
—わが国における変遷とベセスダシステム—
坂本 穆彦
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2014 年 53 巻 5 号 p. 337-341

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抄録
わが国の甲状腺癌取扱い規約 (「規約」) にはパパニコロウソサエティの細胞診報告様式に準拠したものが採用されている. これは「規約」第 6 版作成時 (2005 年) の国際的動向を強く意識したものであった. この報告様式によれば, 検体にはまず適・不適の判断が下される. 適正検体は正常あるいは良性, 鑑別困難, 悪性の疑い, 悪性の 4 つのカテゴリーに分けられ, さらに推定診断名が付記される. なお, 近々行われる「規約」改訂では, 2008 年に公表されたベセスダシステムにそった内容になる見通しである. ベセスダシステムでは従来の鑑別困難が “意義不明な異型あるいは意義不明な濾胞性病変 (AUS/FLUS)” と “濾胞性腫瘍あるいは濾胞性腫瘍の疑い (FN/SFN)” に 2 分される. 前者が再検によってさらに推定診断の内容をしぼりこめる可能性があるのに対し, 後者は細胞診判定としては最終的なものである. 本稿では, これまでの甲状腺細胞診の流れを示すとともに, パパニコロウソサエティおよびベセスダシステムの報告様式の意義に主眼をおいて概説した.
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© 2014 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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