日本臨床細胞学会雑誌
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特集 <本邦における「唾液腺細胞診ミラノシステム」の実際の運用と問題点>
唾液腺穿刺吸引細胞診の国際報告様式ミラノシステムの実際の運用における有用性
加藤 拓松本 敬久山 佳代
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2020 年 59 巻 1 号 p. 18-23

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抄録

目的 : 近年, 唾液腺細胞診のミラノシステムが欧米で提案されている. 今回当院の唾液腺穿刺吸引細胞診症例をミラノシステムに従って再分類し, ミラノシステムの有用性について検討した.

方法 : 唾液腺穿刺吸引細胞診を行い, 組織学的に診断された 150 例をミラノシステムで判定し, 評価した.

成績 : 「不適正」 12 例 (8.0%), 「非腫瘍性」 12 例 (8.0%), 「意義不明な異型」 9 例 (6.0%), 「良性腫瘍」 80 例 (53.3%), 「良悪性不明な腫瘍」 14 例 (9.3%), 「悪性の疑い」 6 例 (4.0%), 「悪性」 17 例 (11.3%). Risk of malignancy (以下ROM) は順に 41.7%, 0%, 11.1%, 2.5%, 42.9%, 66.7%, 100%であった.

結論 : 「非腫瘍性」 「良性腫瘍」 「悪性」 はそれぞれ組織学的に 100%, 93.8%, 100%が一致した. 「不適正」 「意義不明な異型」 「良悪性不明な腫瘍」 は全体の 10%以下であったが, 「良悪性不明な腫瘍」 は低く抑えるための努力と方法が必要と思われた. ROMは 「非腫瘍性」 が 0%, 「悪性」 で 100%となり悪性リスクとして妥当であった. ミラノシステムは各判定区分と ROM の関係を理解して臨床的判断を行えば有用性は高いと考えられた.

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