日本臨床細胞学会雑誌
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症例
HIV 関連 Burkitt lymphoma の 1 例
—剖検時に採取された脳脊髄液の細胞像—
本山 高啓松田 勝也上木 望里 翼穴見 正信新野 大介中島 正洋
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2020 年 59 巻 2 号 p. 92-98

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抄録

背景 : HIV 関連 Burkitt lymphoma (BL) の細胞像の 1 例を経験したので報告する.

症例 : 60 歳代, 日本人男性. 髄膜脳炎に罹患し HIV 感染が判明した. 左腋窩リンパ節腫瘤が出現し, 生検を施行. HE 染色では大型異型細胞がびまん性に増殖し diffuse large B-cell lymphoma (DLBCL) が疑われた. しかし, 免疫組織化学では CD10, Bcl-6 が陽性, CD3, Bcl-2 が陰性, Ki-67 標識率 95%, c-Myc 陽性率 84%を示し, B-cell lymphoma, unclassifiable, with features intermediate between DLBCL and BL と診断され化学療法が施行されたが, 寛解せず永眠された. 剖検時に採取した脳脊髄液細胞診では中型〜大型細胞が孤在性に出現し, 核の多形性を認めた. ギムザ染色では腫瘍細胞の 59%に細胞質内空胞が認められ, BL が示唆された.

結論 : 本邦での HIV 関連 BL は非典型的な細胞像を示すことが多いため, ギムザ染色での細胞所見が重要となる.

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