2022 年 61 巻 4 号 p. 227-237
子宮頸がんはアジア,アフリカに多いことから,これらの地域においてヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの普及が第一に望まれる.HPV ワクチンは HPV 感染率の減少,コンジローマの減少,CIN2+の減少の報告を踏まえ,浸潤がんの減少が報告された.接種率の上昇とともに集団免疫効果の報告もみられた.世界では 3 回接種から 2 回接種へとシフトし,1 回接種の検証も始まっている.一方,わが国においては定期接種となったものの,その直後に積極的勧奨の中止が宣言された.HPV ワクチンの認知度が接種世代に低いことも問題で,今後のさらなる啓発活動が求められる.