日本臨床細胞学会雑誌
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原著
オーセレックスブラシRTと BD シュアパスTM法を用いた腟断端細胞診 6260 例の評価
―当施設での運用―
土屋 幸子梅澤 敬廣岡 信一三宅 美佐代鷹橋 浩幸佐藤 峻津田 明奈山田 恭輔上田 和岡本 愛光
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2023 年 62 巻 2 号 p. 91-97

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抄録

目的:腟断端細胞診の品質向上を目的に,口腔内細胞採取器具であるオーセレックスブラシRTと BD SurePathTM(SP)法を用い検体適否を検討した.

方法:2014 年 3 月~2019 年 9 月の 5 年 7 ヵ月間に実施された 6260 例の腟断端細胞診を対象とした.オーセレックスブラシRTを用いて検体を採取し,先端を専用の SP バイアルに回収後,SP 法で標本を作製しベセスダシステムで評価した.本研究は慈恵医大倫理委員会の承認を得た〔31-346(9925)〕.

成績:SP 法の内訳は,NILM(5909 例:94.4%),ASC-US(101 例:1.6%),ASC-H(16 例:0.3%),AGC(14 例:0.2%),LSIL(140 例:2.2%),HSIL(43 例:0.7%),malignant(31 例:0.5%),検体不適正(6 例:0.1%)であった.検体不適正は全例とも細胞数過少であった.生検は 23 例(0.4%)に施行され,SP 法と組織診との一致率は 60.9%であった.

結論:オーセレックスブラシRTと SP 法は検体採取・回収量の向上に寄与し,検体不適正が少なく腟断端細胞診の品質を一定にできるツールである.

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© 2023 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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