日本臨床細胞学会雑誌
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陰嚢水に出現した悪性リンパ腫
三宅 康之太田 節子津嘉山 朝達
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1982 年 21 巻 1 号 p. 94-97

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抄録

われわれは, 陰嚢水の穿刺細胞診から, 悪性リンパ腫が疑われた1症例を経験した.
患者は睾丸腫脹のため来院した74歳の男性で, 睾丸摘出後の病理組織学的診断は悪性リンパ腫 (組織球型) であった. 一般に睾丸に発生する腫瘍の術前診断は極めて困難とされ, 睾丸摘出後の組織検索によって初めて明確な診断が得られることが多い. この点から, 睾丸腫瘍における陰嚢水の穿刺細胞診は, 術前診断に極めて有用なものと考えられる. また陰嚢水中の細胞診を中心に, 睾丸発生の他の腫瘍と比較検討し, 若干の文献的考察を行った.

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