日本臨床細胞学会雑誌
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血管免疫芽球性リンパ節症のリンパ節の細胞所見について
栗田 宗次村瀬 和子布施 清子蒲 貞行黒木 須雅子木島 悦子須知 泰山
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1982 年 21 巻 4 号 p. 663-669

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抄録

血管免疫芽球性リンパ節症は, リンパ節に内皮細胞の腫大した樹枝状小血管といわゆる免疫芽球が著明に増殖し, 免疫グロブリンの異常を伴う予後不良な疾患である. 本症の11例のリンパ節生検捺印メイ・ギムザ染色標本にて細胞所見を検討した. リンパ節細胞所見は前リンパ球, 小リンパ球, 小型類リンパ球とともに類形質細胞, 大型類リンパ球が種々の程度に出現し, また好中球, 好酸球, 免疫芽球, 形質細胞, 明細胞なども散見され, 多彩な像を呈する. これら細胞のうち主要な増殖細胞は類形質細胞と大型類リンパ球であるが, 類形質細胞や大型類リンパ球の多い症例は, 初診時発熱や血清LDE値上昇, あるいは末梢血リンパ球数減少のみられる例が多く, 治療に反応し難く, 予後不良であることが認められた.

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