国立病院九州がんセンター病理
大分市古沢胃腸病院
1982 年 21 巻 4 号 p. 726-730
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術中捺印細胞診にて診断し得た49歳, 女性の小腸間膜線維腫症を報告する.腫瘍の大きさは9.5×13, 4.5×6cm, 卵円形, 黄白色調, 弾性硬であった. 浸潤は小腸粘膜下層まで認められた. 捺印細胞診では紡錘形, 類円形, 多形の腫瘍細胞が孤立性または少数平面的集合として認められた. 細胞質は明瞭で, ライトグリーン淡染性で, その辺縁は細線維状を呈していた. 核は卵円形, 短紡錘形で, 核クロマチンは顆粒状であった. 明瞭な核小体を有するものが多くみられた.
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