日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
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ERCP, 穿刺吸引細胞診により術前診断のできた肝吸虫症, 肝癌の1例
岡本 忠難波 美津雄東 宗徳武藤 邦彦池口 祥一信田 重光佐藤 豊彦山田 喬
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1983 年 22 巻 3 号 p. 633-637

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抄録
本症例 (65歳, 男) は, 肝吸虫症と肝硬変および肝細胞性肝癌とが合併した症例であった.術前のERCP洗浄細胞診, 超音波吸引細胞診より, 肝吸虫卵, および肝癌細胞が検出され, 術前より肝吸虫症と肝癌との関連などに示唆が得られた.術後剖検まで追跡し, 得られた細胞診所見の裏付けと病理組織所見より, 推論と考察を加えた.
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