1985 年 24 巻 1 号 p. 31-35
細胞周期による細胞蛋白量の変化をfluorescein isothiocyanate (FITC) とpropidium iodide (PI) とによる二重染色を行った指数増殖期にあるHeLa細胞において, flow cytometryにより測定した.FITCとPIとの螢光スペクトルは, 一部で重複する.そのため螢光量の一部を互いに差し引く補正装置が必要となる.X-Yドットプロット表示とgated analysisとにより, 細胞ごとの差は大きいものの, 細胞蛋白量は細胞周期の進行に従って増加し, 細胞分裂によって半分となることが示された.