日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
細胞周期と細胞蛋白質量との関係について
二重染色細胞のflow cytometryによる解析
佐々木 功典荻野 哲朗高橋 学村上 知之長岡 栄川崎 祥二平岡 芙美子
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 24 巻 1 号 p. 31-35

詳細
抄録

細胞周期による細胞蛋白量の変化をfluorescein isothiocyanate (FITC) とpropidium iodide (PI) とによる二重染色を行った指数増殖期にあるHeLa細胞において, flow cytometryにより測定した.FITCとPIとの螢光スペクトルは, 一部で重複する.そのため螢光量の一部を互いに差し引く補正装置が必要となる.X-Yドットプロット表示とgated analysisとにより, 細胞ごとの差は大きいものの, 細胞蛋白量は細胞周期の進行に従って増加し, 細胞分裂によって半分となることが示された.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
前の記事 次の記事
feedback
Top