十和田市立中央病院産婦人科
東北労災病院産婦人科
東北大学医学部産婦人科
1989 年 28 巻 4 号 p. 543-546
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“Morule”と思われる細胞集団が, 子宮内膜細胞診で認められた, 29歳子宮体部腺棘細胞癌の1例を報告する. 細胞診上は, 腺癌細胞の集団が多数出現しており, これらの一部に成熟した扁平上皮細胞が散在性に認められた. その他に, シート状配列を示す, 比較的未熟な扁平上皮化生細胞の集団が認められ, これは, いわゆるmoruleに相当するものと思われた. 摘出標本では, 子宮後壁から外向性の腫瘍が発育しており, 病理組織学的には, 多数のmoruleを伴う, 腺棘細胞癌と診断された.
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