日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
Rhabditiform and Filariform Larvae of Strongyloides Stercoralis in Sputum Cytology
Yasuhiro NakamuraTakeo YaguchiKozue MasaikeHideaki YanaiYoshinori TakaoAkira Tanimura
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1990 年 29 巻 6 号 p. 883-885

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抄録
糞線虫症を喀啖細胞診で偶然診断しえた1症例を報告した. ラブジチス型とフィラリア型の両方の幼虫が多数喀啖中にみられた. 患者は珪肺, 結核, 胃癌で治療中で免疫機能の低下した状態にあった. 多くの糞線虫幼虫が肺にみられたのは, この寄生虫に特有の自家感染によるものと考えられた.
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© The Japanese Society of Clinical Cytology
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