京都民医連病理センター
京都民医連中央病院外科
1998 年 37 巻 4 号 p. 405-408
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比較的まれな病変である乳腺梗塞の1例を経験したので報告する. 症例は28歳女性, 2妊1産. 妊娠29週時に右乳腺BD領域に腫瘤を触知するため乳腺外来を受診し経過観察されていた. 出産後の穿刺吸引標本には, 豊富な上皮細胞とともに壊死物質も多数出現しており, 癌との鑑別が困難であった. 壊死性の背景に明らかな悪性細胞が認められない場合, 乳腺梗塞の可能性も念頭におく必要があると思われた.
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