日本臨床細胞学会雑誌
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術中迅速細胞診が有用であった毛様細胞性星細胞腫の1例
礒部 宏昭前田 昭太郎細根 勝片山 博徳山王 直子志村 俊郎横山 宗伯内藤 善哉
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2005 年 44 巻 2 号 p. 69-71

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抄録
背景:毛様細胞性星細胞腫は, WHO分類Grade Iの星細胞腫であり, Grade II星細胞腫との鑑別が治療上重要である. 今回われわれは, 圧挫細胞診による術中迅速細胞診が有用であった毛様細胞性星細胞腫の1例を報告する.
症例:12歳, 男性. 交通事故による頭部外傷の検査目的で行われた頭部CTで, 偶然小脳腫瘍が発見された. 年齢, 部位, 臨床経過, MRI画像などより星細胞腫と診断し, 腫瘍摘出術を施行した. 術中迅速診断時に圧挫細胞診を行った. 腫瘍細胞は楕円形~紡錘形で, 細長い突起を有していた. また, オレンジG好染性の, いわゆるRosenthal fiber (凍結切片HE標本では不鮮明) を認め, 毛様細胞性星細胞腫と診断した.
結論:毛様細胞性星細胞腫の術中迅速診断ではRosenthal fiberを同定できる圧挫細胞診が有用で, Grade II星細胞腫との鑑別が容易となる.
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