2009 年 11 巻 3 号 p. 267-271
当院では、脳卒中急性期電子カルテクリニカルパスに入院当日からのリハビリテーション(以下リハビリ)指示を組み込むことにより、早期リハビリの徹底に取り組んだ。取り組み前後の脳卒中急性期リハビリの変化について検討した。
取り組み前後1年間の脳卒中急性期症例(前期群76例、後期群214例)において、入院からベッドサイドリハビリ開始までの期間は、平均7.6日から1.7日に短縮した。また、早期離床の危険因子(意識障害、主幹動脈の狭窄・閉塞)や脳卒中病型に対応したベッドサイドリハビリが進められた。前期群に比し後期群では、平均入院期間の短縮、機能予後良好例の増加が認められた。
電子カルテ機能の活用により、各職種間の共通認識・情報共有化が促進され、早期リハビリが徹底された。