患者へよりよい治療を提供するために、クリニカルパスは欠かすことのできない道具である。道具であるクリニカルパスをうまく利用するためには、常に現状を把握し、内容の評価・改訂を繰り返すことが必要である。神鋼病院では2006年から乳がん(手術)クリニカルパスを使用し随時改訂してきた。しかし、実際に使用している患者や看護師にクリニカルパスの使用感を調査していなかったため、改訂内容は作り手のみの評価に留まっていた。今回、乳がん(手術)クリニカルパスを使用している患者と看護師の立場からみた使用感をアンケート調査し、明らかになったことをここに報告する。