2006 年 8 巻 3 号 p. 253-255
診療録の監査は、量的点検と質的点検に分けられる。当院では、作成されたパスは使用を開始する前にパス作成小委員会による監査を受ける。この監査は形式的な基準と内容の基準を充たしているかを監査しており、質的点検と考えられる。そして、パス使用後に行われる診療情報管理課の監査は、空欄や記載漏れを点検する量的点検と考えられる。またパス委員会によるパス監査では、使用方法を含めて点検しており、量的点検と考えられる。一方、パス使用後に記載内容を元にして行う、アウトカム評価やヴァリアンス分析は、質的監査と考えられる。これらの監査を通して、質の高いパス診療録が作成され、ひいては病院全体の質の向上につながると考える。