当院の薬剤師は、パス委員会設立当初より委員として2名参加している。その中で、薬剤師は作成小委員会とEBM小委員会、更に1名はパス委員会のコアメンバーである準備委員会にも所属している。ここでは、パス委員である薬剤師がどのようにパス作成や維持に関わっているかを紹介する。
作成小委員会では、作成時や改定時に採用薬剤の検討や、表記方法の統一を図るなどしている。
EBM小委員会では、パス作成時に過去の診療データ上では標準化できないものについてガイドラインなどを調査し、EBMに基づいた適切な薬剤が採用されるよう関わっている。
準備委員会では、クリティカルパス・カンファレンスやクリティカルパス入門講座などの開催やパスカルテの監査などで、医師・看護師に偏りがちだった考え方を修正することもたびたびである。
パス委員会に薬剤師が参画することで、医師の好みや経験などで薬剤が選択されることは無くなりつつある。また、作成されたパスを薬剤師がチェックすることで医療事故も防げている。
抄録全体を表示