2007 年 9 巻 1 号 p. 69-70
当院では未だTQMの体制は確立されていないが、将来的にその中枢を担うであろうと思われる現在の活動を紹介する。疾患別TQM大会は従来のパス大会を発展させたもので、パスの実際の使用結果からその内容について多部門から検討を行いパスの改善をはかるもので、PDCAサイクルに乗せることにより医療の継続的な改善が図られている。またこの大会は2部構成になっており、第1部は「疾患ごと」、第2部は各部門に関係する「横断的項目」の検討・分析を行っている。褥瘡、NST、DM、フットケアなど診療科、病棟を横断して患者管理を行うものを「チーム管理ツール」として電子カルテ上に搭載した。電子化パスの導入によりより高い安全性と効率性を実現した。QCサークル活動は従来看護部において小集団活動として行われてきたものを全職域に拡大し、現在第1回大会に向けて活動中である。