応用地質
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論文
pHと自然電位測定による還元環境調査手法の検討
猪原 芳樹大山 隆弘窪田 健二
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2012 年 53 巻 4 号 p. 183-190

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抄録
 地下の酸化還元環境については,一般的には地下水の酸化還元電位の測定や岩石の化学分析などから評価される.低レベル放射性廃棄物の余裕深度処分技術の開発を検討している青森県六ヶ所村の日本原燃(株)の試験空洞周辺に分布する新第三系堆積岩類の酸化還元環境について,ドリル削孔式水質調査法による地下水水質測定や自然電位測定を実施した.pHと自然電位は他の測定項目と比べて繰り返し測定でもばらつかず安定した値を示すことや,酸化領域と還元領域で異なる値を示すとともに,還元領域では測定深度の低下に伴って値が高くなる特徴的な測定値分布を示すことなどが明らかとなった.pHと自然電位を用いた調査手法は,原位置での酸化還元環境の評価に有効なものになると考えられる.
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© 2012 一般社団法人 日本応用地質学会
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