環境情報科学
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Print ISSN : 0389-6633
特集:環境分野における DX の潮流と展望
市民科学アプリBiome を通じた生物発見ビッグデータの創成と,Nature-positive 社会に向けた応用
渥美 圭佑藤木 庄五郎
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2023 年 52 巻 2 号 p. 30-34

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抄録

社会を持続可能にするためには,人間活動を支えている生態系を広くモニタリングし,保全および回復させる必要がある。私達は,市民がもつ生物発見情報がモニタリングの要になると考え,スマートフォンアプリ「Biome」を開発・公開した。生物探しをゲーム化し,種を判定する画像認識AI を搭載することで,幅広い層に利用をうながしてきた結果,アプリ公開後約4 年間で,約4 万1000 種に関する510 万件以上の生物発見情報が集まった。発見情報をもとに,植物・昆虫・鳥・淡水魚などの計2 万1321 種において,各種の生息適地を推定できている。発見データや生息適地の情報は,保全・回復計画,生態系サービス評価や生物出現予測などに応用できると期待している。

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© 2023 一般社団法人環境情報科学センター
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