応用地質
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報告
平成30年7月豪雨による岐阜県での土砂災害
永田 秀尚 林 拙郎篠田 繁幸藤井 幸泰伏木 治日野 康久居川 信之地主 卓弥加藤 靖郎小嶋 智高木 郁生田村 浩行都築 孝之梅原 正敏吉田 一也
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2021 年 62 巻 2 号 p. 82-91

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抄録

平成30年7月豪雨による,岐阜県での土砂災害について報告した.斜面崩壊のほとんどは豪雨期間の後半に生じた.飛騨帯の花崗岩,美濃帯の堆積岩類,濃飛流紋岩類,段丘堆積物,崩積土,表土,盛土などで斜面崩壊が発生した.渓床土砂の移動による土石流はより多数発生しているようである.累積降水量が300 ㎜を超えた範囲で災害の発生数が多くなるが,愛媛県宇和島や広島県呉のように高密度のものとはならず散発的であった.

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© 2021 一般社団法人 日本応用地質学会
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