応用地質
Online ISSN : 1884-0973
Print ISSN : 0286-7737
ISSN-L : 0286-7737
報告
平成30年7月豪雨による岐阜県飛騨市桂谷での崩壊と土石流
地主 卓弥永田 秀尚日野 康久伏木 治居川 信之小嶋 智篠田 繁幸高木 郁生田村 浩行都築 孝之梅原 正敏吉田 一也音田 悠輔
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 62 巻 2 号 p. 92-103

詳細
抄録

平成30年7月豪雨によってJR高山本線を被災させた斜面崩壊,土石流の調査結果を報告する.1,000 m3オーダーの2箇所の表層崩壊が発生した.崩壊はジュラ紀飛騨花崗岩の強風化部とその上の土壌との境界付近から発生した.崩壊土砂は高速で移動し,とくに移送域下流で渓床,渓岸の堆積物を取り込んで土石流に成長した.最終的に越流破壊された盛土の上流側には9,000 m3の土砂が堆積した.

著者関連情報
© 2021 一般社団法人 日本応用地質学会
前の記事 次の記事
feedback
Top