応用地質
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貯水池周辺地すべりにおけるブロック形状の特徴
梶山 敦司 阿南 修司
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2022 年 62 巻 6 号 p. 377-383

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抄録

防災や減災を考える上で,地すべり等の発生しやすい場所や発生した場合の大きさを予測することは重要である.一般的に地すべりの発生しやすい場所や平面的な大きさは,地形判読などによって整理が行われている.また,地すべりの規模を決めるために必要な深さは,砂防事業を主体とした滑動している地すべりを対象として,平面形状と深さの関係が整理され,ブロックの深さを推定する手法として活用されている.現在整理されている平面形状と深さの関係を今より発展させるためには,現在滑動していない地すべりも対象とした整理が必要になると考えられる.このことから,本研究では,机上検討で整理できる平面範囲から深さを想定できるようにするために,ダム建設時に行われる貯水池周辺地すべりの検討結果(23ダム,214ブロック)を収集・整理し,分析した.分析では机上検討から得ることのできる平面範囲と深さの関係を整理し,その最小値と最大値の分布範囲を求めた.その結果,幅(W)と最大深さ(D)の関係はD=0.45×Wが最大値になること,長さ(L)と最大深さ(D)の関係はD=0.40×Lとなることが分かった.

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© 2022 一般社団法人 日本応用地質学会
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