抄録
【目的】糖尿病足潰瘍の再発率は高く, 運動力学的要因が関連している. アキレス腱延長術前後で足底負荷量と歩行指標の変化について検証した.
【方法】60歳代女性. 3年間で5回の足底潰瘍を再発し, 入院治療をしている. 再発の要因は運動力学的影響が予測された. アキレス腱延長術前後で足圧評価と三次元動作解析装置による歩行評価を行った.
【結果】術後, ウォークWayを用いた足圧評価では足底負荷量の軽減を認めた. 三次元動作解析装置を用いた歩行評価では, 立脚後期の足関節背屈, 膝関節屈曲, 股関節伸展の可動域は拡大し, 歩行率, 歩行速度, 歩幅は改善した.
【考察】アキレス腱延長術による歩容変化について三次元動作解析装置を用いて評価した. 足関節背屈角度の改善により, 足底負荷量が軽減し, さらに, 歩行時の股関節や膝関節の代償動作を是正し, 歩行速度, 歩幅, 歩効率の向上に関与した.