抄録
介護予防の必要な高齢者への転倒予防支援について, 看護におけるフットケア研究の動向を明らかにし, 課題について検討した.
医学中央雑誌Webにて検索キーワードを「高齢者」, 「フットケア」, 「転倒予防」または「介護予防」とし, 「原著論文」「看護」で検索を行った結果, 11文献が抽出された.
実態調査研究では, 高齢者の足異常の多様さや足への意識の鈍さ, 足の形態・機能の異常と立位バランスとの関連が明らかにされ, 高齢者の意識へのアプローチや立位バランスに必要な足の形態機能を整える必要性が示されていた. 介入研究では, フットケアが3~7項目で構成されており, 項目や内容, 方法, 実施時間, 実施回数は個々の状況にあわせて行われていた. 転倒予防評価指標はさまざまで, 結果に対する考察は複合的な効果として示されていた. また, セルフケア指導が入っていたのは3文献で, セルフケア確立に向けた課題が示されていた.
高齢者の多様な足に対するフットケアは個々に合わせた実施が必要とされるが, 構成項目それぞれのエビデンスレベルをあげることが必要である. また, セルフケアを含めた, 簡便で実践可能なプログラムを確立していくことが必要である.