日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
ミニレポート
高齢透析患者の「自分の足に触れる」行為の実態と足トラブルとの関連性の調査
稗内 幸恵横川 久美子毛利 登美子高島 和代圓谷 千佳泉野 潔平井 忠和坪田 恵子
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2023 年 4 巻 3 号 p. 184-189

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抄録

 透析患者の高齢化に伴い高齢透析患者に即したフットケア指導は必要である. 糖尿病患者において足病変の予防的セルフケアとして「自分の足に触れる」行為が重要な要素となることが報告されている. そこで高齢透析患者の「自分の足に触れる」行為の実態と足トラブルとの関連を明らかにすることを目的に調査を行った. 65歳以上の透析患者を対象に「自分の足に触れる」行為に関する質問紙調査を施行した. 足トラブルの現状は看護師が月に一度実施しているフットケアチェックシートより循環, 知覚, 爪, 皮膚の状態から12項目を抽出した. 分析対象は74名であり, 高齢透析患者の56名が「自分の足に触れる」行為を実施していた. 「自分の足に触れる」行為と足トラブルの項目にはいくつか関連がある傾向がみられたが有意な関連はなかった. 皮膚の乾燥において「自分の足に触れる」行為の一つの方法として保湿ケアの有効性が示された. 高齢透析患者において「自分の足に触れる」行為は保湿ケアを促し, 皮膚の乾燥の予防に繋がることが示唆された.

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© 2023 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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