2026 年 7 巻 1 号 p. 16-21
下肢の慢性静脈不全に対する治療で, 圧迫療法は必要不可欠な治療法である. 圧迫療法で効果的な圧力をかけるためには, 鬱滞の原因と症状を把握して病態を評価することが重要である. 浮腫の程度, 皮膚炎や潰瘍の状態, 患者の認知機能等個々の特性にあわせた圧迫方法を検討し, それを継続できるように指導することが治癒につながるといえる. 当院では, 患者の生活背景を考慮して必要時は家族や訪問医療など関連する医療従事者と連携をとることもある. また, 各圧迫装具の圧力の違い, 経時的な圧力変化を調査して個々にあわせた圧迫方法の指導をすることで症状の改善や潰瘍の治癒につなげることができているのでここに報告する.