2026 年 7 巻 1 号 p. 32-38
血管診療技師 (CLINICAL VASCULAR TECHNOLOGIST: CVT) の業務は, 脈管領域の無侵襲診断, およびその介助から, 医師による侵襲的診断・治療の介助まで及ぶ. すなわち脈管疾患領域の診療に関わるコメディカルとして認定される. 理学療法士は, 基本的動作能力の回復や維持・障害の悪化予防を目的として運動療法を行う. 血管疾患の中で理学療法士が携わる機会が多いのは, 大動脈疾患に次いで下肢動脈疾患である. 間欠性跛行や包括的高度慢性下肢虚血患者への運動療法に関する効果や重要性に関しては, いくつかのガイドラインにも示されている. 一方で, CVTを保有している理学療法士は24名と稀少である. 脈管に関する専門的知識を有し, 多種と共通言語を用いられることで, 早期発見や治療効果判定など, 診療の補助につなげられると考える. 今後多くの医療従事者にCVTを知ってもらい, 1人でも多くの足病患者のQOLや歩行維持につなげていきたい.