日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
特集:透析足病変に対して透析室でできること
透析患者に対する包括的腎臓リハビリテーション
矢部 広樹中野 晴香髙橋 蓮夏目 大輝松井 明由奈
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2026 年 7 巻 2 号 p. 134-141

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抄録

 透析患者に対する腎臓リハビリテーションは, 運動療法を中心に栄養管理, フットケア, 心理社会的支援を統合した包括的介入である. 各種ガイドラインはいずれも, 30-60分の歩行を週3回以上, 12週間以上継続する監督下運動療法を第一選択とし, 在宅運動療法も推奨している. FontaineⅡ期LEADでは, 運動療法により最大・無痛歩行距離, 6分間歩行距離, 血管内皮機能, 末梢血流, QOLが改善し, 薬物療法や血行再建と並ぶ治療の柱と位置づけられる. 一方, 透析患者のLEADは血管石灰化, 糖代謝異常, 自律神経障害が複合した特殊病態であり, 運動は石灰化関連因子, 自律神経機能, 血糖コントロールを改善しうるがエビデンスは限定的である. 透析中運動療法はPWVや血圧, 心拍変動, 透析関連低血圧を改善し, 末梢灌流保護とCLTI予防に寄与する可能性があるが, LEAD患者での検証が今後の課題である. CLTIではまず血行再建と創傷・感染管理を優先し, 免荷装具を含む荷重管理のもと段階的に運動を導入する必要がある. これらを安全に実装するには, 多職種連携のもと, 腎臓リハビリテーションを総合的にマネジメントすることが不可欠である.

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