透析患者の下肢閉塞性動脈疾患の悪化を早期に察知し, 患者個々のリスクに応じたフットチェック頻度を設定するため, WIfI分類クリニカルステージと臨床的重症化因子を組み合わせた看護師の評価可能なフローチャートを作成し, その有用性を検討した. 2023年10月~2024年10月に当院の外来透析を受診した患者を対象とし, ABI値, WIfI分類クリニカルステージ, 下肢の色調不良の有無, 糖尿病歴, 血行再建治療歴など10項目を評価基準としたフローチャートを用いてフットチェック頻度を決定した. 看護師はフットチェック毎にフローチャートを用いて頻度を更新し, 多職種で情報共有した. その結果, フットチェック頻度は対象者全体で低頻度に変化した一方で, 研究開始時点から終了時点にWIfI分類クリニカルステージの割合の変化は認められなかった. 対象者の血管内治療の紹介件数は1件から6件へ増加し, 新規下肢切断はなかった.
今回作成したフローチャートを活用することで看護師が統一された視点でフットチェック頻度を設定し, 足病変の変化に医療チームで取り組み, 問題意識を共有することで, 早期発見と適切な対応につながったと考えられる.