日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
実践報告
弾力包帯の形態的および物理的性質に関する検討
牛山 浅美中 正剛小島 淳夫田澤 賢一鎌田 順道野村 直樹山下 巌志村 信一郎
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2026 年 7 巻 2 号 p. 172-178

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抄録

 【目的】弾力包帯の形態的・物理的性質について比較検討した.

 【方法】製造元の異なる5種類の同等の機能をもつ弾力包帯10cm幅×4.5m (伸長) を使用した. 包帯の長さ (未伸長・伸長時・回復後), 厚さ, 質量, 糸密度 (たて・よこ), 収縮率, 伸長率, 伸長回復率と, 糸の太さ, 撚り数, 縮絨率について, 種類差や関係性を統計解析した.

 【結果】各項目の測定値は, たて糸密度以外, 種類による差を認めた (p<0.01). 日本製は海外製4種類に比べ, 伸縮性が高く, よこ糸密度, 厚さ, 質量いずれも高値であった. また, 伸長率と伸長回復率には, 包帯と糸の縮み率の影響が大きいことが示されたため, 糸の加工や織り方だけでなく, 縮絨加工の技術や工程も重要と考えられた.

 【結論】5種類の同等の機能をもつ弾力包帯においても性質の差を認めたことから, 各製品の特徴を理解することで, 使用目的や症例に応じて使い分ける選択肢になり得ると考える. しかしながら, 日本には包帯の公的な規格基準が定められていないため, 何らかの規定が望まれる.

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