日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
特集:下肢静脈瘤,深部静脈血栓症治療の最前線
急性深部静脈血栓症と深部静脈血栓後症候群の診断と治療
孟  真
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2026 年 7 巻 3 号 p. 215-219

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抄録

 深部静脈血栓症 (deep vein thrombosis:DVT) は, 無症候または軽症の末梢型DVTから, 重篤な中枢型DVT, さらには肺血栓塞栓症の合併まで幅広い病態を呈する疾患である. 慢性期には静脈血栓後症候群(post-thrombotic syndrome:PTS)として, 疼痛, 浮腫, うっ滞性皮膚炎, 静脈性潰瘍を生じうる. 診断では, 検査前臨床的確率とDダイマーを組み合わせて評価し, 必要に応じて下肢静脈超音波検査などの画像検査で確定する. 治療の基本は抗凝固療法であり, 中枢型DVTでは禁忌がなければ3ヵ月以上行い, 末梢型DVTではリスクに応じて抗凝固療法または超音波検査による経過観察を選択する. 適切な抗凝固療法下では早期歩行と圧迫療法を行う. 重症の腸骨静脈を含むDVTでは, 血栓除去デバイスを用いた治療が選択肢となった. PTSの基本治療は圧迫療法, 生活指導, 皮膚・創傷管理であるが, 重症の腸骨静脈閉塞を伴う場合には静脈ステントを検討する. 本稿では, フットケアの医療従事者がDVTを見逃さず, 急性期から慢性期まで継続して診療するための要点を解説する.

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