【目的】ゲノム医療に関する急激な進展と日常診療への普及に対して、看護教育は十分に対応しているとは言い難い。我々は、看護職が抱くゲノム医療に関連した課題とその解決を導く遺伝看護情報ガイド(以下、ガイド)を構想し、その一部として、必要な情報を検索可能とするポータルサイトの構成一覧であるコンテンツ表を作成した。本研究の目的は、このガイドのコンテンツ表の実用可能性(需要性・妥当性・実現可能性)を明らかにすることである。
【方法】対象は、遺伝看護専門職27名。調査期間は、2024年3月25日~5月31日。無記名自記式Web調査を実施し、①ガイドの需要性、②コンテンツ表の構成内容の妥当性、③個別相談対応の実現可能性について、6段階評価法により回答を得た。新潟大学倫理審査委員会の承認(承認番号:2023-0270)を得て実施した。
【結果】18名(回収率69.2%)から回答を得た。①需要性では、17名(94%)がガイドを肯定的に評価した。 ②コンテンツ表の妥当性では、一般的な相談に関する項目において、専門用語の統一や平易な表現の必要性が示された。質問例の具体性を高めることや想定場面を明確にすることで、検索のしやすさが求められた。役立つサイト(リンク一覧)に関しては、英語サイト利用のハードルの課題、複数の遺伝性疾患に対応できる情報を提供することや、個別性に配慮した情報提供の重要性が指摘された。③個別状況の相談では、15名(83%)が遺伝看護専門看護師として、対応可能と評価したが、実装には、体制整備や個人情報管理の強化が求められた。
【結論】ガイドの需要性は、遺伝看護専門看護師によって確認された。一方で、ガイドのコンテンツ名の表現方法や個別相談を支援する体制整備について課題があることが示唆された。