頭頸部外科
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原著
当科で経験したルビエールリンパ節転移をきたした甲状腺乳頭癌の4症例
植木 雄司間多 祐輔今野 昭義
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2013 年 23 巻 3 号 p. 387-391

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抄録
われわれは術後に施行したFDG-PET検査で判明した甲状腺乳頭癌ルビエールリンパ節転移4症例を経験した。治療方法は外科切除による転移リンパ節の摘出を行った。いずれも転移リンパ節径が10mm弱と比較的早期に発見されたため,1例は経頸部法で他2例は経頸部法に経耳下腺法を併用することで下顎骨離断術を行わずに転移リンパ節を摘出できた。3例中2例で術後に一過性の舌咽神経麻痺による嚥下障害がみられたが,6週間後に嚥下可能となった。ルビエールリンパ節転移の発見にFDG-PET検査は有用と考えられた。
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© 2013 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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