頭頸部外科
Online ISSN : 1884-474X
Print ISSN : 1349-581X
ISSN-L : 1349-581X
原著
3D画像技術を用いた側頭骨臨床解剖トレーニングシステム構築の試み
假谷 伸小野田 友男岡野 光博西﨑 和則
著者情報
キーワード: 側頭骨, 解剖, 3D, 教育, 手術
ジャーナル フリー

2014 年 24 巻 1 号 p. 39-43

詳細
抄録
側頭骨は複雑な構造を持つため,その解剖を理解することは困難である。側頭骨解剖を学習するための教材として,一般的には二次元の情報媒体である書物やビデオ画像などが用いられるが,三次元の教材の方が解剖を立体的に理解しやすく,最も有効なのは側頭骨解剖実習であるとされている。しかし,解剖実習を行うことができる機会は限られているため,立体模型やシミュレータなど様々な方法が報告されている。今回,われわれはヒト側頭骨の臨床解剖を行い,体表から深部まで計22層の解剖を行った。それぞれの層を多視点3D撮影し,任意の時間に任意の部分を任意の方向から任意の倍率で各層の解剖を三次元立体視できるシステムを構築したので報告する。
著者関連情報
© 2014 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top