東京女子医科大学耳鼻咽喉科
2015 年 25 巻 1 号 p. 67-71
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今回われわれは第1鰓溝由来の鰓性瘻孔再発例を経験したので報告する。症例は2歳女児。出生時より右下顎の陥凹を認め,同部位の腫脹と感染を繰り返し,某病院形成外科で手術施行。耳側に向かう瘻管を認めたため,腫脹部のみの切除とデブリドマンで終了となり,その後も感染を繰り返していた。当科紹介され手術施行。瘻管は顔面神経内側を走行,外耳道軟骨に付着し盲端となっていた。病理では重層扁平上皮とともに皮膚付属器(毛包)を有しており,組織学的・解剖学的・発症年齢の見地から第1鰓溝由来の鰓性瘻孔と考えた。
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