2016 年 26 巻 2 号 p. 187-190
2000年から2013年までの13年間に埼玉県立がんセンターで治療を行った頭頸部原発Neuroendocrine carcinoma (NEC) の8症例について臨床的検討ならびに腫瘍細胞の細胞学的悪性の指標の一つであるKi-67標識率について検討を行った。6例に集学的治療を行った。疾患特異的5年生存率は40%であり,遠隔転移の制御が今後の課題と考えられた。Ki-67標識率が80%未満の症例では比較的予後が期待できる傾向があり,Ki-67標識率と臨床的悪性度がある程度相関する可能性が示された。