頭頸部外科
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原著
近赤外線装置を用いた副甲状腺の自家蛍光観察pde-neo®とFLUOBEAM 800®の比較
高橋 剛史山崎 恵介竹内 美香正道 隆介太田 久幸植木 雄志堀井 新
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2020 年 30 巻 3 号 p. 277-283

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抄録
近赤外線装置を用いた副甲状腺の自家蛍光観察は,無侵襲で簡便に副甲状腺の探索や確認ができ,甲状腺手術あるいは副甲状腺手術に有用である。今回われわれは,副甲状腺の自家蛍光が観察可能な既製の2種類の近赤外線装置pde-neo®(浜松ホトニクス)/FLUOBEAM 800®(FLUOPTICS)を同一症例で使用し,性能の比較を行った。両機器ともに副甲状腺の自家蛍光は甲状腺より高く,両者の間で副甲状腺/甲状腺の蛍光輝度比に差はなかった。機器の特徴を比較した結果,切除組織からの自家移植目的での副甲状腺の探索にはpde-neo®が,術野における副甲状腺の探索にはFLUOBEAM 800®が優れていると思われた。
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© 2020 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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