頭頸部外科
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副咽頭間隙腫瘍
吉原 俊雄
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2002 年 12 巻 1 号 p. 21-26

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抄録
 副咽頭間隙腫瘍はまれな腫瘍であるが,その大半は耳下腺由来の腫瘍と神経原性腫瘍が占める。手術法としては口内法,頸部外切開法(経耳下腺法,経顎下部法),さらに下顎骨の切除を伴う方法,口内法と頸部外切開法の併用,経側頭下窩法に大別される。良性腫瘍は頸部外切開法によって摘出可能な例が多いが,視野が悪く摘出困難な症例では口内法を併用し咽頭側の剥離を行ったり,皮膚切開を延長し下顎骨の処理を追加する必要がある。症例の実際を呈示し,さらに手術法に関する文献的検討も加えた。
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© 日本頭頸部外科学会
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