頭頸部外科
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高周波手術装置(ENDO CUT)を用いたアデノイド手術用プローベの開発
高島 雅之小田 真琴糸井 あや友田 幸一
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2005 年 15 巻 2 号 p. 145-151

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抄録
 我々はENDO CUT,ソフト凝固の2つの機能を有した高周波手術装置であるICC200を用いてアデノイド手術を施行した。ENDO CUTのハンドピースは従来からあるBeckmann式のアデノトームに類似したものを作成した。8例に行った結果,Beckmann式に比べ出血量の減少と,アデノイド切除にかかる手術時間の短縮をみた。手技的に従来の方法と同様であるため鼻中隔後端付近のアデノイドは残存しやすく,これは鉗子による鉗除が必要となる。ここからの出血はソフト凝固が有用で十分な止血が可能であった。ENDO CUT切除後の断端からにじみ出る出血に対してもソフト凝固は効果的であった。
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