頭頸部外科
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鼻副鼻腔パピローマ症例
鰺坂 孝二古田 茂花牟禮 豊大山 勝
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1993 年 3 巻 2 号 p. 169-173

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抄録
 当教室において,1984年4月1日から1992年5月31日までの8年2ケ月の間に,鼻副鼻腔パピローマ34例を経験した。平均年齢は58.1才で,男女比は約4:1と男性優位であった。臨床症状としては,一側鼻閉を呈するものが多かったが,パピローマが広範囲に進展している例では,眼球突出または視力低下といった眼症状を呈した。組織学的には,外方発育型5例に対し,内方発育型29例で,癌の合併または移行を6例に認めた。手術症例30例中6例に再発を認め,この内3例に癌への移行を認めた。
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© 日本頭頸部外科学会
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